今や日本に200社ほどあると言われるCVCですが、投資件数ベースで見ると国際比較ではまだまだ少ないです。その要因として、攻めの部門と守りの部門のコミュニケーション不足が考えられます。資金調達と投資行為に連続性を持たせられるスタートアップとは異なり、大手企業ではこの分業体制がボトルネックになることがままあります。このような課題に対して、「組織横断IR」という観点から出口を模索するのが本セッションになります。
経営企画・財務・IRなどのコーポレート部門と新規事業・CVCなどの攻めの部門とのコミュニケーションをどう設計するか。株式会社エアトリにてCVC立ち上げ、M&A、IRに従事し、今はクオンタムリープベンチャーズの取締役COOである豊田さんにお話を伺います。
Panelist
パネリスト
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豊田 裕文 氏
クオンタムリープベンチャーズ株式会社
取締役COO
1986年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。公認会計士試験合格後、有限責任監査法人トーマツに入社。大企業の監査から新規上場企業の監査業務を経験。2015年より個人事業にてIPO支援業務などに従事した後、2016年株式会社エボラブルアジア(現株式会社エアトリ)に入社し、投資事業(CVC)立ち上げ、スタートアップ投資のほか、M&A、IRなどに従事。2019年1月より同社執行役員。
2020年1月より、クオンタムリープベンチャーズ株式会社に参画、同年2月取締役COOに就任。 -
川島 健 氏
株式会社InnoScouter 代表取締役/株式会社ゼロワンブースター
早稲田大学政治経済学部卒。日系医療機器メーカーにてEMEA地域の新規市場開拓、外資系医療機器メーカーにてプロダクトマーケティングに従事した後、2017年に事業創造アクセラレーター01Boosterにジョイン。Directorとして、複数のアクセラレータープログラムのマネージメント、ベンチャー投資、及び海外のアクセラレーターとの連携を推進している。 クロスボーダー投資・進出を促進すべく、2018年にアジアのVC・アクセラレーターのコミュニティであるAcross Asia Allianceを創設。2020年7月に株式会社InnoScouterを創業し、現在オープンイノベーション・M&A部門向けのSaaSを開発中。